支援の中で、僕が最も大切にしていること
それは、「穏やかに関わる」ということです。
「ちゃんと伝える」と「強く伝える」は違う
支援の現場では、
「しっかり伝えなければ」
「厳しく指導しなければ」
「今のうちに教えなければ」
という空気が生まれることがあります。
もちろん、危険な場面や、止めなければいけない場面はあります。
でも、
大きな声で注意することや、強い口調で圧をかけることが、本当に必要かというと、
僕は慎重に考えたいと思っています。
怒られているだけで、不安になる人がいる
発達障害のある方々の中には、
周囲の空気感や、
相手の表情、
声のトーンに、
とても敏感な方がおられます。
怒気が前面に出ると、それだけで不安や緊張が高まってしまう。
そして、不安や緊張が強まると、本来持っている力を発揮しづらくなる(みなさんも、そうした経験ありませんか?緊張で頭が真っ白になったり)。
だからこそ、僕は、少しでも不安が減るように
・声のトーン
・表情
・態度
・雰囲気
そうしたものを、できる限り穏やかにしていくことを大切にしています。
穏やかであることと、何も伝えないことは違う
これは、
「何も指摘しない」
「全部受け入れる」
ということではありません。
伝える必要があることは、伝える場合もあります。
でも、その時にも、大きな声で語気を強める必要はあるでしょうか。
静かなトーンで、落ち着いて、
わかりやすく伝えていく。
本当に伝えたいからこそ、伝わりやすく伝えていくことが大切かなと思います。
「伝えた」と「伝わった」は意味が違うので。
Low arousalという考え方
これは、英国自閉症協会(NAS)が提唱しているSPELLという考え方の中で言う、
「Low arousal」
とも重なる部分があります。
刺激や緊張を必要以上に高めず、安心できる環境をつくっていくという考え方です。
ただ、僕はこれは、
発達障害支援だけの話ではないとも感じています。
穏やかさは、「技術」だけではない
僕自身も、強い口調で言われると、それだけで焦ってしまうことがあります。
言葉が頭に入らなくなったり、萎縮したりすることもあります。
きっと、多くの方がそうではないでしょうか。
だからこそ、「穏やかさ」というのは、単なる支援技術ではなく、
“人と人との関係”の土台なのかもしれません。
「穏やかでありたい」と思い続ける
もちろん、現実は簡単ではありません。
忙しい時。
余裕がない時。
何度伝えてもうまくいかない時。
つい、声が強くなってしまうこともあります。
僕自身も、できていないことはたくさんあります。
それでも、
「穏やかでありたい」
と思い続けること。
そして、安心できる関係の中で、一緒にやり方を探していくこと。
それが、支援の出発点なのではないかなと思っています。
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